2018/11/10

※写真はイメージです。
名古屋市中村区のとある賃貸物件での特殊清掃。
都心部では孤立死が増加傾向にあるのかもしれません。
スリーエスでは名古屋市内を中心に孤立死や自殺など、腐敗してしまった遺体が部屋に与えてしまったダメージを清掃や脱臭により、原状回復することも専門的に行なっておりますが、賃貸物件の管理会社様やオーナー様、保証人様やご遺族様なども大方の場合、ある日突然の出来事に右往左往してしまうことも少なくありません。
私たちはそのようなお客様の負担を少しでも軽くできるよう、様々な企業様や一般個人様と日々一緒になって色々なご相談をお受けしております。
日本語には「備えあれば憂いなし」という言葉がありますが、こと人の生死に関しては日々の生活の中で、愚直に備えていくこともまた難しいことなのかもしれません。
死後1ヶ月、フローリングの解体及び特殊清掃
お困りの大家様より入電いただき、直ちに現場へ急行すると、エントランスが薄っすら腐敗臭で覆われている状況でした。
幸い対象物件は角部屋で、隣は空き部屋になっているということでしたが、早急に作業をとご用命いただきましたので現場調査後、後日特殊清掃作業を行いました。
「防護服を着用します」
作業開始時には空間に浮遊する細菌を消毒剤で一時的に殺菌しますが、体液の清掃やそれらが付着した部材の梱包が終了していない現状では、無限に細菌が浮遊する状況ですので、遺体が腐敗していた場合には必ず防護服の着用を行います。
二次感染を防ぎ、万全の状態で作業を行なっていきます。
「脱臭機の稼働」
清掃及び汚染箇所の除去が終了したらオゾン脱臭へ移ります。
無事に居室内の空間除菌とともに腐敗臭の濃度も順調よく落ちついたため、全作業終了とさせていただきました。
「凄惨な状態になる前に」
作業の終了確認をオーナー様とご一緒にさせていただいた際に、「どうして気づいてあげられなかったのかなあ」というお言葉を耳にしました。
高齢になるにつれ社会から孤立される方も見える中で、大家さんという存在は、そんな入居者さんと、唯一社会との交流なのかもしれません。
このご時世、都心部に目が行くと、つい「社会との繋がりが希薄になりがちだ」という概念が頭をよぎりますが、日々気にかけているつもりでも起こってしまうのもまた孤立死の現状なのかもしれません。
私たち業者の立場ではどの地域で、どの程度の方がお一人で亡くなられているか、という正確なデータまでは知ることは難しいのですが、それでも日々様々な現場でお困りの方をサポートし、使命感を持って作業にあたっています。
今後もしかしたら自分の周りでも・・・、その答えは誰も知る由はありませんが、お困りの際にはふとスリーエスという特殊清掃や遺品整理の専門会社があることを思い出していただければ幸いです。