2018/11/10

※写真はイメージです。
寒さと孤立死
中区は名古屋の中でも、栄を中心に栄える繁華街エリアです。その中でも金山は栄の南側に位置し、多くの商業施設で賑わうスポットです。また、金山総合駅は三河方面へも電車の路線が繋がっているため、都心部へのアクセスへ欠かせない地域となります。
そんな繁華街としてる栄える場所ですが、大きな総合駅が近くにあるということもあり、単身用の賃貸物件も数多くあります。
室内外の温度差は?
11月も下旬に差し掛かり、朝晩の冷え込みも厳しくなってきました。この時期の孤立死の多くは、暖房器具による寒暖の差が引き起こすヒートショック現象にあります。
ヒートショックはご高齢の方を中心に起こる危険な現象で、時として命を奪いかねない事態にもなりますので注意が必要です。詳しくは弊社ホームページ内にある「特殊清掃と病気のお話」をご覧ください。
ワンルームなどの賃貸物件には脱衣所がないケースが多く、廊下などから直接衣服を脱いで入浴する格好となります。そのため部屋はエアコンによって温められているけれども、トイレやお風呂などへ続く扉は閉まっていることも多く、この寒暖の差が心臓に大きな負担をかけます。まずは衣服を脱ぐ前に廊下などの温度差をなくし、さらにシャワーでお風呂を貯めるなど、お風呂内の温度も上昇させることで体への負担をなるべく少なくし、自身の身の安全を確保することが大切です。
遺体設置場所 廊下 死後3週間
ご依頼頂いた管理会社様より頂いた情報にはなりますが、死後おおよそ3週間の状態で発見されたそうです。
廊下には体液が流れ出た状態で、乾いていない状態での作業開始となりましたので入念に下準備をし、除菌作業を行なっていきます。
感染症の注意
このようなを仕事を日々重ねていると、やはり作業もおおよそパターン化され、迅速に汚染物の梱包や除菌を行なっていくのですが、一つだけ慣れに任せてはいけない部分があります。
それが感染症の予防対策です。体液から発せられる細菌は目に見えるものではありません。それ故に、どこでどのようにその細菌が体内へ流入してくるか分かりません。
そのため、防護服の着用、手袋やマスクは常に新品のものを使用、現場後に廃棄することを徹底しております。
解体作業
廊下のフローリングの上の体液を薬剤により清掃したのちに、フローリングの解体工事へ移ります。床面が木材の場合は液体を吸収していることが多く、死後の経過時間よりその浸透具合を事前に予測しておきます。
この部分に関してはどれだけの数の現場をこなしてきたか、に尽きるので、業者の作業内容が明朗になっているかどうか、を一つ選定基準にすると良いかもしれません。
腐敗臭除去にはオゾン脱臭
仕上げに脱臭機を稼働させていきます。高濃度のオゾン分子を短時間で大容量放出できる機械を所有しておりますので、ここからは足蹴に現場へ出向き、臭いの推移を確認していきます。
最後にリフォーム
リフォームに関しては管理会社様にて手配されるとのことでしたので、臭いの状況を確認いただき、弊社の作業としては終了とさせていただきました。ここまで持っていかないことにはリフォームの見積りも取りようがないため、今回も納期に合わせて全作業終了です。孤立死が発生し、特殊清掃が必要な方はスリーエスへお気軽にご相談ください。