2018/11/10

※写真はイメージです。
名古屋市中村区にて特殊清掃を行いました。
夏場は繁忙期です。
8月もありがたいことに毎日現場へと出向き、あっという間に9月を迎えております。ふと1ヶ月を振り返るとやはり特殊清掃とそれに付随する遺品整理、脱臭作業がメインを占めていたように感じます。
近隣のクレームにより発覚
物件内で孤立死など、遺体が発見される場合、大きく分けていくつかのパターンがあります。
1 臭いや害虫による近隣からのクレーム
発見理由の中で最も多いものがやはり臭いではないでしょうか。凄惨な現場になると、車から降りた段階で臭っている場合もあります。
もちろんお部屋のドアの前に立った段階でその臭いは大きくなり、室内にいたっては全ての設備・遺品に臭いが染み付いていることも少なくありません。
2 家賃未払いにより発見
こちらも臭いと二分する発見理由の一つだと思います。家賃が振込式の場合、未払いとなり発見されるパターンです。この場合、死後最大1カ月前後の可能性も想定できるので、夏場は体液の浸透具合など、慎重に作業へ取り掛かる必要があります。
3 ライフライン事業者による通報
近年ではライフライン事業者(新聞配達員、ガス・電気・水道関連業者)が配達や検針などで物件を訪れた際に、新聞が溜まっていたり、前回よりメーターが回っていないなどを理由に事前に本人へ連絡する動きもあるようです。
なくなっている場合、当然本人へ連絡はつながりませんので、管理会社、警察と適切な手順によって発見されることもあります。
もちろん、その他には親族や知人などが連絡を取れないことを理由に発見されるケースもありますが、弊社へ入電がある際にはおおよそ「臭いのクレームが出ているので早くなんとかしてほしい」というご依頼が多いように思います。
中には、家賃が引き落としになっていることもありますので、通帳にまとまった現金がある方の場合、自動に家賃が引き落とされ続け、場合によっては死後3ヶ月などの現場も過去にはありました。
居室内・クッションフロア上
今回の現場は遺体の接地面がクッションフロアの上でしたので、十分に体液を消毒・拭き取り後、剥離撤去の方向で作業を進めていきました。
フロア下へも特殊薬剤を塗布し、除菌を繰り返しながらオゾン脱臭機による滅菌処理を行い、作業終了です。
ゴミ部屋化した中での遺品整理
同時に遺品整理も受注しましたが、居室内は足の踏み場もない程物が積み上がっており、防護服を着用しながらになりますので、夏場は作業員の熱中症にも気をつけながら、よりスピード感を持った作業が求められます。
事前の作業工程の明確化
特殊清掃は行き当たりばったりで作業を行うことほど危険なことはありません。空気中には体液から発する目に見えない細菌が浮遊していますし、夏場に防護服や防毒マスクを着用しての作業は過酷を極めるものがあります。
お客様と弊社にて何をどのように作業を行っていくのか、事前に報告書や提案書を作成し、双方で共通理解を持った上で作業を進めることが大切です。
特殊清掃に関しては、弊社もおかげさまで様々な管理会社様と取引をもたせていただいておりますが、管理会社様もオーナー様の大切な物件をお預かりする立場となります。
とにかく安く作業を行って部屋が空っぽになっても、「臭いは残っている、体液のシミで見た目は悪い」ではそのお部屋に新たな入居者を募集することは極めて困難です。
そのため、お客様には弊社作業内容に関して、「なぜこのような金額が必要となるのか」を明確にお伝えしております。
作業終了後、臭いが何事もなかったかのように消えた現場を確認いただければ、弊社のご請求金額と作業内容にもご納得いただけると思いますので、お困りの方は是非一度スリーエスへお電話くださいませ。